2023年10月、毎日新聞和歌山版にて、当事業所「訪問看護ステーションまぐねっと」が紹介されました。精神科に特化した訪問看護としての取り組みや、言語支援ボードを活用したコミュニケーション支援など、当事業所の強みや想いについてご紹介いただいています。

精神科に特化した訪問看護とは?

和歌山市 精神科専門の訪問看護ステーションです

精神科訪問看護は、うつ病、統合失調症、双極性障害、発達障害、認知症など、こころの病気や精神的な困難を抱える方に対し、看護師がご自宅を訪問して支援を行うサービスです。日常生活に不安を抱える方が、安心して地域で暮らせるように、医療と生活の両面から支えることを目的としています。

精神科訪問看護の特徴

精神科訪問看護の大きな特徴は、「こころの安定」に焦点を当てた関わりです。バイタル測定や服薬管理だけでなく、会話を通じた不安の軽減や、生活リズムの調整、ストレス対処法の支援など、心理社会的な支援を行います。また、ご本人だけでなくご家族の不安や悩みにも寄り添い、地域で安心して過ごせる環境づくりをお手伝いします。

一般訪問看護との違い

一般的な訪問看護では、がんや心不全、脳卒中などの身体疾患に対する医療的ケアが中心ですが、精神科訪問看護では「対話を重ねること」「信頼関係を築くこと」が最も重要とされています。症状が目に見えにくく、日々の変化も細やかな観察が必要であるため、継続的かつ柔軟な関わりが求められます。

利用対象者の具体例(認知症・うつ病・発達障害など)

当ステーションでは、以下のような疾患や困りごとをお持ちの方への支援を行っています。

  • 統合失調症:被害妄想や対人関係の不安を抱える方への関わり
  • うつ病:気分の落ち込みや意欲の低下に対する日常生活支援
  • 双極性障害:気分の波に合わせた生活リズムの調整
  • 発達障害(ASD・ADHDなど):コミュニケーションの困難や感覚過敏への理解と工夫
  • 認知症:物忘れや不安感への対応、ご家族支援
  • 依存症やパーソナリティ障害など:専門性を持った継続的支援

また、精神科への通院が困難な方や、支援制度の使い方がわからず悩まれている方も、まずはお気軽にご相談ください。

新聞で紹介された当事業所の特徴

2023年10月、毎日新聞和歌山版にて、当ステーションの取り組みが紹介されました。精神科に特化した訪問看護の特徴や、日々の支援で大切にしていることについて、記事の中で取り上げていただいています。

言語支援ボードの活用

当ステーションでは、精神科訪問看護に特化した支援の一環として、言葉によるコミュニケーションが難しい方に「言語支援ボード」を活用しています。視覚的なツールを使うことで、ご本人の気持ちや意思を丁寧にくみ取り、安心して関われる環境をつくっています。今回の新聞記事では、実際の支援の様子が取り上げられました。

関係機関との連携

まぐねっとでは、精神科経験のある看護師が中心となり、こころの状態や生活全体を見守る訪問看護を提供しています。医療的な視点だけでなく、その人らしい暮らしを支える姿勢を大切にし、必要に応じて制度や福祉サービスの利用についても関係機関と連携しながら支援しています。

地域連携や相談支援との協力体制

相談支援専門員や医療・福祉の各事業所とも連携し、地域全体で利用者さんを支える体制を意識して関わっています。単に医療を届けるだけでなく、安心して暮らし続けられる環境をつくることが、まぐねっとの訪問看護の大きな特徴です。

私たちの想い 〜「こころのケア」を大切に〜

精神科に特化した訪問看護として、私たちは「こころのケア」を何よりも大切にしています。不安や孤独を抱えながら日々を過ごす方々にとって、安心して関われる存在であること。その人らしさを尊重し、穏やかに暮らし続けられる支えであること。そんな想いを込めて、ひとつひとつの訪問に向き合っています。

「安心できる居場所づくり」を重視

こころの不調を抱えている方にとって、安心して話せる存在や場所はとても大切です。私たちは、ご自宅を「安心できる居場所」にするために、焦らずゆっくりと関係を築きながら、利用者さんのペースに寄り添う看護を心がけています。

個別支援・意思の尊重へのこだわり

誰ひとりとして同じ支援はありません。まぐねっとでは、その人のこれまでの経験や価値観を大切にしながら、画一的ではない「その人のための関わり」を考えています。無理なく、自分らしく過ごせるよう、本人の意思を尊重した支援を大切にしています。

関わる人みんなが「その人らしく」過ごせるために

私たちが支援したいのは、利用者さんだけではありません。ご家族や支援者など、関わるすべての人が「その人らしく」いられるような関係性や環境をつくることを大切にしています。看護を通じて、やさしいつながりが地域に広がっていくことを目指しています。

今後の展望と地域へのメッセージ

私たちは、これからも地域の中で、必要な人に必要な支援が届くよう努めてまいります。

今後もより多くの方への支援を目指す

精神的な不調を抱えながらも、地域で暮らし続けたいと願う方は少なくありません。私たちは、そうした方々が「自分らしく生きる」ことを支えられるよう、今後も対象地域や訪問体制の拡充を検討し、より多くの支援が届けられるよう努めていきます。

医療機関・福祉事業所との連携を強化

支援は、訪問看護だけで完結するものではありません。医療機関や相談支援事業所、福祉サービスなどと連携しながら、多面的にご本人の生活を支えることが重要だと考えています。まぐねっとでは、今後も連携の質を高めながら、安心できる支援体制の構築を進めてまいります。

見学や相談も随時受付中です

訪問看護に関心のある方、ご本人やご家族で支援を検討されている方、また関係機関の方も、お気軽にご相談ください。制度のことや支援内容についてのご説明も丁寧に行っております。「どんな支援が受けられるのか知りたい」という段階でも、安心してお問い合わせいただけます。